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2009年9月28日 (月)

紫式部にも、観せたく候なれど…

【源氏物語】を、観てから読むか。読んでから観るか。
瀬戸内寂聴 現代語訳による白石加代子の一人舞台は、その疑問すら愚問に想えるほど、圧巻です。

念願だった白石加代子さんの一人舞台に、運よく当日券(それも前から2列目!)を手に入れられたので一人で出かけて来ました。 http://www.doudou.co.jp/shiraishikayoko/

観賞した舞台は、『若菜上下』の 舞台でした。

原作者は、もちろん、紫式部ですが、この舞台の台本となる現代語訳は、瀬戸内寂聴の作品。それを、見事に構成・演出されたのが、鴨下信一。テレビや舞台の演出家として有名な御仁です。代表作には、「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」「源氏物語」「高校教師」など、どれも私が好きで観ていた番組揃いでした。

鴨下氏曰く、昔から、「源氏物語」は、目で読むものでなく、どうも誰かに読んでもらって<聞いて楽しむ>ものだったようです。そうした<読み>の名手といわれる人が歴史上何人もいました。現代ではそれは、白石加代子さんです。と述べておられるように、ほんとうに、魅了されるとは、こういう舞台なんだとハッキリと証明されたようです。

本来は、『須磨・明石と末摘花』 と、『若菜上下』の二夜の舞台構成ですが、私が観たのは若菜の巻上下でした。・・・中年に達した源氏の君に襲い掛かる人生の過酷な運命、妻の裏切りという大事件をあつかったお話しです。

舞台に、百花繚乱のごとく、飾られた扇の美しさは、見惚れるほど。それらが、白石加代子の手になり、ひらひらと舞う花びらのごとく、また儚い残り香のごとく、またあるときは、恋文と化し、怨念の炎にも燃え上がり、ピシャリと畳めば、叱咤の嵐のように、そうかと想えば震える手で持つ筆となり、広げ胸に抱けば不義の子にも見えてきて、いやはや、扇ひとつで、いかようにも変化する様は、これぞ、日本の美そのもの。白石さんが舞台狭しと動く度に、着物の袂や、裾模様が翻ると同じく、舞扇のように艶やかで凛として、和の美しさの極みでした。

この舞台は、まさに白石加代子の一人芝居ですが、紫式部~瀬戸内寂聴の手に移り、鴨下氏の演出で、かくも匂い立つかのごとく繰り広げられる様は、ぜひとも多くの日本人に観て欲しいと、切に切に、祈りたくなるほど、果てしなき満天の星のごとく、宇宙を感じた一人時間でした。今宵、長月瞑の詩心に、ひとつ、またひとつ、扇の数ほど素敵な宝石が、妖しく密やかに、煌きはじめました。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

『白石加代子』劇場にはまだ、行った事はないですがと言うよりチケットがすぐ無くなってしまうので中々行けません。特に怪談話がすごく怖くってとても気になりますね。きっと源氏物語もその場面にトリップした、もしかして主演女優になったような気がしたんじゃないですかconfident

TOTOさん、コメントおおきに。怖いもの見たさにも似たような
あなたがいう怪談話の舞台は、「百物語」じゃないかな。
それも、鴨下氏の演出ですね。

能面のような顔が、途端に崩れて笑いを誘う、表情も仕草も
ぐんぐん惹き込まれて・・・
まるで、源氏物語は、喜劇だったのかと勘違いしたくなる程
声に表情のある女優さんで、貫禄もあり、ご立派でした。

そやね、Mayもアタシ女優よ!って顔して観てたかもね。wink

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