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2009年11月22日 (日)

この 夜の脣(くちびる)って、詩。 キモチ Eィ~♪

ここに、一冊の本があります。「詩人の愛」~百年の恋、五〇人の詩~ (河出書房新社)。その本の中で、私の詩心に引っかかって、夜な夜な忍び寄る“夜這い”のような詩があります。<夜の脣>という詩を書いた大手拓次という詩人です。

詩人の愛―百年の恋、五〇人の詩

買ったきっかけ:
この本も、図書館で見つけて借りました。

感想:
恋する者はいつも相手のむこうに、相手を超えたなにものかを感じとっている。という谷川俊太郎さんの「世界は新しい文脈の中でよみがえる」の一節に触れて、詩人の愛を紐解いてみたくなりました。

おすすめポイント:
有名な詩人だけでなく、無名に近いような詩人の繊細な愛の詩が、詩人・正津勉氏のわかりやすい解説で紹介されています。

詩人の愛―百年の恋、五〇人の詩

著者:正津 勉

詩人の愛―百年の恋、五〇人の詩

その詩人の名前は、今回始めて知りました。もう、ドキドキしてます。だって、この詩人の言霊は、そそられるようで、危険な香りを秘めているのですもの。どんな詩かご紹介しますね。

 <夜の脣 > 

こひびとよ、

おまへの 夜のくちびるを化粧しないでください、

その やはらかいぬれたくちびるに なんにもつけないでください、

その あまいくちびるで なんにも言はないでください、

ものしづかに とぢてゐてください。

こひびとよ、はるかな 夜のこひびとよ、

おまえのくちびるをつぼみのやうに

ひらかうとして ひらかないでゐてください、

あなたを思ふ わたしのさびしさのために。        (大手 拓次 )

拓次は、特異な詩人だ。若くして朔太郎、犀星とともに「白秋門下の三羽烏」と謳われながら、前二者がやがて華やかな脚光を浴びるも、ひとり拓次のみが、「不運の星」(白秋)のまま漆黒の帳に忘失された。― 本著書文引用―

また、この詩人は、ふたつの顔を持っていた。一つは、【妖異嗜好】。もう一つは、【少女思慕】。それは、<夜の時> という詩に現われています。

       <夜の時>

ちろ ちろ ちろちろ /そろ そろ そろ /そる そる そる /ちろちろちろ /され され されされされされ /びるびるびるびる びる   (大手拓次)

う~む。唸ってしまいます。この呪文のような、謎解きのような、言葉遊びの詩。びるびるって、くちびるの ふるえる びる なのでしょうか…。もう、虜になってます、アタシの脣、ほら、ふれてみて。

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