フォト

Friendly

  • TAIKO
    私の作詞に曲をつけてくれた金沢で活躍するアーチスト茨木大光さんのHPです。
  • ミカエル
    世界のかえる博物館長が見聞きした楽しいブログ。
無料ブログはココログ

« 春を呼ぶ唄 | トップページ | 龍馬の恋女房 おりょうが語る本音。 »

2010年1月27日 (水)

阿修羅の如く。

昨今、イケメンの仏像が流行りだとか…。中でも、ひときわ異彩を放つのが、阿修羅の像だと言う。2009年に仏像ブームを巻き起こした【国宝・阿修羅展】は、東京と九州でのツアーを終えて、昨年暮れには、奈良の興福寺に戻っておいでた。それを待って、昨年末にようやく、憧れの君、阿修羅に逢いに201001271445000 行って来た。(画像は購入した絵葉書)201001271443000 

東京でのイベントのふれこみが拍車をかけていたからか、期待が大きかったせいか、正直に言うと、興福寺国宝館に飾られていた阿修羅は、(あれ?なんだ、意外と小さいな…)というのが第一印象だった。それは、東京での催しのように、阿修羅だけが特別扱いで一体一室で飾られていたからでなく、他の仲間の乾漆八部衆立像とともに、ショーケースの硝子越しに眺めたせいかもしれない。東京会場では、360度の角度から表も裏もぐるりと見渡せ、照明も凝ったピンスポットに光り輝く阿修羅像がテレビ画面からも、偉大なものに映っていた。にも関わらず、古巣、本拠地での阿修羅は、皆の衆と同じ立場で、壁面の後ろ姿は拝めない、閑散とした古い国宝館のウィンドー越しに拝むスタイルで、特別扱いではなかった。阿修羅像に、感情があるとしたら、故郷に戻り、仲間と一緒に平等に並べられ、ほっとしていたかもしれない。

けれど、博覧会での大ブームを巻き起こした阿修羅の人気は、私は、あの展示方法やテレビやポスターの宣伝のPowerによるものだと思う。また、これまでにも、白洲正子や、向田邦子が賞賛してきた阿修羅の魅力の影響力も根底にあったからに違いない。今回、国宝館で私が出逢った阿修羅は、最初、小さく感じたが、よくよく眺めていたら、自分だけの魅力的な発見も多かった。一つ、阿修羅の合掌している手の位置は、真正面でなく、少しだが、左胸前の位置にある。二つ、阿修羅の3つの顔の内、向かって左横顔の唇は固くギュッと閉じて、下唇を噛み締めているが、右横顔の唇は、軽く閉じている。三つ、6本の腕の指先も対照ではなく、微妙に違う。と、言うような、密かな発見を愉しんで観賞していくと、何故なのだろうか?という疑問と、この像を創った仏像師の心模様に触れたようで嬉しかった。

201001271446001 お土産に絵葉書やファイルを購入。絵葉書は友人に送り、ファイルの1枚は、娘に贈った。阿修羅は、闘いの神であり、帝釈天に挑み負けたが、負けて何かを得る神でもあったと言う。就活に苦戦した娘には餞の印として、就職が決まったお祝いに贈った。イケメン阿修羅の憂いに満ちた顔には苦い涙と唇噛み締め、3つの顔を持ち、6本の腕で世の中の敵に果敢に挑む勇姿が備わっているに違いないと母は信じている。201001271446002

■阿修羅像 【制作時代】 奈良時代 【安置場所】 国宝館 【文化財】 国宝 乾漆造 彩色 奈良時代像高 153.4cm

■梵語(ぼんご)(古代インド語)のアスラ(Asura)の音写で「生命(asu)を与える(ra)者」とされ、また「非(a)天(sura)」にも解釈され、まったく性格の異なる神になります。ペルシャなどでは大地にめぐみを与える太陽神として信仰されてきましたが、インドでは熱さを招き大地を干上がらせる太陽神として、常にインドラ(帝釈天)と戦う悪の戦闘神になります。仏教に取り入れられてからは、釈迦を守護する神と説かれるようになります。 像は三面六臂(さんめんろっぴ)、上半身裸で条帛(じょうはく)と天衣(てんね)をかけ、胸飾りと臂釧(ひせん)や腕釧(わんせん)をつけ、裳(も)をまとい、板金剛(いたこんごう)をはいています。http://www.kohfukuji.com/

▼今回阿修羅について色々文献や資料を紐解き、下記の言葉に出逢った。これから仏像を観る時、ぜひこの言葉に寄り添いたい。http://wedge.ismedia.jp/articles/-/508

すべての仏像には、

造った人たちの願いが込められている。

すべての仏像には、

造られてから今までに

その前で手を合わせた人たちの祈りが込められている。

だからすべての仏像は尊く、そして美しい。

« 春を呼ぶ唄 | トップページ | 龍馬の恋女房 おりょうが語る本音。 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1266915/33144113

この記事へのトラックバック一覧です: 阿修羅の如く。:

« 春を呼ぶ唄 | トップページ | 龍馬の恋女房 おりょうが語る本音。 »

2015年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック