フォト

Friendly

  • TAIKO
    私の作詞に曲をつけてくれた金沢で活躍するアーチスト茨木大光さんのHPです。
  • ミカエル
    世界のかえる博物館長が見聞きした楽しいブログ。
無料ブログはココログ

« やわらかい約束。 | トップページ | 本来の意味と、最近の誤用。 »

2010年4月23日 (金)

敷居が高い訳とは…

このブログに書きたい出来事が山ほどありながらも、私が企画・演出の大きな催事を抱えていたため、なかなか綴る時間がもてなかったのですが、それもようやく峠を越え、千秋楽を無事に終えました。大盛況の喜び冷めやらぬ間に、いろんな反響で感動をもらう陰では心が傷つくことも多く、常にピュアでいたいと願う詩心までもが萎えそうな瞬間も正直ありました。そして、つくづく身をもって学んだことを今日、綴ります。

さて、何から綴っていきましょうかね。まずは、その催事の内容ですが、親交のある方の依頼で私が企画・演出したその方の集大成というべき作品展でした。その会場に、その方のたっての願いで、私が贔屓にしている高級料亭の大広間を借りて、平日の二日間開く催事でした。静かなイベントではなく、日替りお楽しみ企画として、トークショーやファッションショーも兼ねた動のイベントでした。

もちろん、高級料亭ですので、お昼膳を頂くことも勘定に入れて、お店側には無理を聞いてもらい特別昼膳を催事期間に限り、振舞ってもらうことになりました。先にご予約もとりつけて、開催前からその人数の増え方に、急遽札止めをお願いしたほどの盛況ぶりとなり、主催者も私も、むろん店側も念には念を入れての大イベントに突入したのです。

それでも幕開けの初日は、なんとか無事にやり遂げ、ほっとしたのも束の間、千秋楽となる二日目は、この催事のメインイベントとなる目玉のファッションショーが待ったなしで控えています。朝イチ、主催者の元に、あるモデルさんが開口一番、メゲル言葉で詰め寄り、一番緊張している主催者の怒りをかってしまいました。「おめでとうございます」の一言もなく、自分勝手な我儘を通したわけです。続いて、控え室で地元の素人モデルさんたちを指導する私の元にも、違うモデルさんが遅れてきたり、また仲良しが出るから急遽出たいとなり、人数が増えました。単に、トコロテン式で押し出したらいい構成ではなく、作品とイメージで、テーマに添ったBGMを秒単位でCD構成していただけに、さすがに私の口調も語尾が荒くきつくなりました。

このふたつの出来事からも、お察ししてもらえるように、幕開けの一番大事な時間に、主催者と私は奈落の底に叩きつけられたわけです。それでも時間は刻々と進みます。なんとか気を建て直し、100名を超える満員御礼の中、1時間にわたるショーは無事にお開きとなりました。続いて午後1時からはお昼膳のお客さまがお腹を空かしてお待ちです。店側も対応におおわらわ。1時にご予約が無理な方は、3時にという事前のお約束で了解して頂いていたにも関わらず…お客さまは、勝手なもので、自分の都合のいいように、時間を早めろとか、席について待っても、まだなにも料理が運ばれないとか、ご飯ものがまだなのに、食後の珈琲が出されたとか、殿方だからかこれでは少ないとご飯のお代りができないのかとか、言いたい放題。これは、あとから聴いた話のほんの一部なのですが、私は贔屓のお店に対して申し訳なく感じてしまいました。

高級料亭ですから、コース料理でメニューが運ばれてきます。会場にお借りしたこのお店は、地元でもお接待には最適で、ロケーションもよく、日本情緒ある雅やかな上品な佇まいの店構えです。ここに予約をして来るお客さまは、それなりの心遣いができる、品格のある方たちが客筋であることは当然です。それが、今回の催事で、またよかれと思ってお昼にお徳値の特別膳を出してもらったことにより、日頃はこの店を利用しない客層の方までもが押し寄せ、我先にとご飯を待った状態になりました。これは、私が企画したこととはいえ、私の大反省点です。

敷居が高いとは…こういうことにならないためにも、店側も、客筋を選んでいるのです。それはお高くとまっているのではなく、ここを利用する他のお客さまにも失礼のなきよう、また、この優雅さとこのゆとりと、この風情を愉しんでもらいながら、周りの自然も愛でて、お部屋の調度品も、お軸も、花も、愛でて、お食事を心行くまで堪能してもらう店には、店なりの品格があり、格式があって当然。そこに、不粋にも初めて利用したお客様の中に、この店の雰囲気にそぐわない言動をして、心遣いができなかった方がおいでであった事実は、どんなにイベントが満員御礼になって、主催者も、店側も儲かっても、してはいけない領域に、私は知らない間に、敷居の高さを下げて、土足で部屋に上げたことになります。

そうです。これは、大いなる私の反省点ですが、よく似たことが、ファッションにもあるなと感じました。シャネルのブランドのお洋服は、このシャネルを着れる上品な本物の大人の女性になれるまで、本場のパリジェンヌは、購入しません。しかし、日本では、どうでしょうか?芸能界でも、一般でも、お金があれば購入して、たくさんシャネルを持っていることを誇張して着ています。ルイヴィトンの旅行バックも然り。あれは、船旅を愉しむ優雅な暮らしの人たちのトラベル用の上質の皮の旅行カバンです。しかし、日本では、ブランドを持つことがステータスの印とばかりに、ブランドを目立たせて持つことが主流です。何か、違うなと・・・思ってましたが、今回のことで、学びました。

例えば、京都のお茶屋さんや、高級料亭では、一見さんお断りというルールがありますよね。あれは、どういうことを示すかが、ほんまに、身を持って知りました。格式を守るためには、マナーとルールがあるということです。 参考のために、この本をおススメします。私も友人からプレゼントしてもらったものですが、これを先に読んでから、敷居の高いお店に行くことをおススメします。

女性の品格 (PHP新書)

買ったきっかけ:
友人からのプレゼントでもらいました。

感想:
とにかく、一読に値します。知らないより、知って行動する。全てが叶うとはいいません。ここからチョイスして学ぶ姿が素敵な女性になる早道です。

おすすめポイント:
いまの日本人が忘れがちなこと、箇条書きで簡単に読めるのもヒットした理由かも。

女性の品格 (PHP新書)

著者:坂東 眞理子

女性の品格 (PHP新書)

« やわらかい約束。 | トップページ | 本来の意味と、最近の誤用。 »

メッセージ」カテゴリの記事

コメント

大きなステージをこなすとなると、秒単位でタイムスケジュールが必要になりますね。かなり素人では難しくなります。それが出来ないとショーが良くならないしお客様に満足させられないものですね。そのためにはコーディネーターと言うかプロデューサーと言うか大変な仕事です。口も荒げてしまいます。それを瞑さんは、きっとお一人でこなしたんですね。お疲れさまでした。
日本人の一億総ブランドには、同感です。ブランドがブランドでなくなり『何処に行ったのステイタス?』で近い将来死語になるかもしれませんねsad

はい、そうなんですよね。タイムテーブルは入念に計画しました。例えばショーのBGMでは、9枚近くのアルバムの中から、イメージにあった曲を選び、秒単位で19曲をセレクトして、PCの音源データを集めてスタートからフィナーレまでピッタリ1時間にまとめて1枚のCDを完成。ですから、その流れに添うと予定時間通り収まります。

一億総ブランドですか。なるほどね。表を飾っても中身が伴わない。tenmaさんの言うように誰も彼もブランド族なら、秀でるシンボルでなくなり、右をみても左をみても、同じ商標では、笑えますね。高級ブランドが大衆化して、陳腐に見えて来るように…。

あ、わたし、これすごく分かります。

私、エルメスなどの一流品は本店で、
ゆっくりソファに座り、接客をしてもらえる常連クラスに
ならない限りは、持つつもりはありません。
なので、いまは、一つも持っていませんし、
買いません。

ディスカウントショップでブランド品を買う行為は
愚の骨頂と感じます。

ブランドに興味がないのではなく、
それを持つに相応しい品格のないうちに持ちたくないからです。

グレース・ケリーのように王妃になってから、
バッグをオーダーするのでも十分間に合いますよね。

というか、それが一流メゾンとの本来の付き合い方かと(笑)

生意気言ってすみません…。

Tamamiさん、そうね。私もそう感じてます。
ブランド品に対しての日本人の認識は、ソレ
を持つ身の品格やライフスタイルにそぐわな
いのに、高級志向で欲しくなり、買い漁る。
お金があれば、ブランド品を購入できる。
けれど、それを身につけて、似合う人は、
今の世の中に、どれほどいるかしらねぇ…。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1266915/34349569

この記事へのトラックバック一覧です: 敷居が高い訳とは…:

« やわらかい約束。 | トップページ | 本来の意味と、最近の誤用。 »

2015年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック