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2010年10月28日 (木)

開けてはいけない扉のような・・・

詩をつくる時、さぁ、詩を書きましょうと想って、デスクに向かっても書けるものではないのですが、時々、ふっと、詩のフレーズが浮かんで来ては消える。消えては、また浮かぶ。そんな瞬間が、幼い時から私にはあります。それが、知らず知らずに脳にインプットされて、書きたい気分が湧いてくるのですが、寝る前にそういう瞬間に出遭うと、目覚めてから、忘れている事が多いので、最近は、ケータイにメモることにしています。昔は、メモ紙に伝言のように書置きしていたのが、時代ですね。メールの本文のように打って、宛名なしで保存で完了!

詩心は、このようにあやふやな瞬間に多く発生するので、自分でも抑制が効かない事が多くあります。もちろん、気に入ったフレーズは、気になるフレーズのことでもあり、禁断の果実を食べるようなことにも似ています。下世話な言い方をすれば、“
エロスの扉”を開けるような感じ…にも、似ています。文学や芸術…Artと呼べる全てのものには、エロチックな表現が、人間の真理をついていて、そそられるのではないでしょうか?

先日、図書館の新刊コーナーに立ち寄った際に、ふっと、その背表紙に手が行きました。『エロチックメルヘン3000年』金成陽一著という単行本で、表紙がまた素敵!赤ずきんちゃんのような女の子が狼のおばあさんと一緒にベッドでシーツにくるまっている妖しい雰囲気に満ちていました。著者の あとがき を読むと、(私の悪い癖ですが…読破する前に、必ず、書き出しを読み、次に本文ではなく、作者の あとがき を先に読みます)。『赤ずきん』のことに関して、おもしろい解釈があったので、引用してみますね。

 『赤ずきん』を、「親の言うことはよく聞くべ」しという小さな女の子への教訓を含んだ童話ととらえるか、あるいは女の子と狼の獣姦物語と読むかはどちらが正しいという問題ではない。実際、グリル童話『赤ずきん』の冒頭で、可愛い娘はドイツ語でeine kleine Dirne(小柄な可愛い娼婦)と表記されているのだから、大人がここですぐにセックスの匂いを嗅ぎ取っても、何ら不思議ではない。処女である小さな女の子と娼婦は、どちらも、「孕まない」点で共通しているではないか。

 さらに言うならば、狼は英語で「獲物をそっと追う人」を意味するストーカー(stalker)というよりは、もっと積極的に「女の尻を追う男」の意味でスカートチェイサー(skirt chaser)の方がふさわしい。同じ意味で使われるドイツ語は、schurznjagerで直訳すれば、「エプロンの狩人」である。昔から、女性のエプロン姿でしびれる男は少なくないようだ。


このように、児童の読み物と想われる童話には、ドキッとする解釈や、騙し絵のような不思議なニュアンスの表現が隠されているので、私は興味深く、大人に なってから、丁寧に向き合うように、童話の世界に浸っています。『シンデレラ』や、白雪姫に、ヘンゼルとグレーテルに、エロスがどのように“かくれんぼ”している のか、あなたは知りたくないでしょうか?決して、開けてはいけない、玉手箱や、お部屋の扉のムコウ側の世界へ。さぁ、ご一緒に、足を踏み入れてみませんか? ダイジョウブ…夢で想うだけよ。コレから先は、現実の世界観では見えません。夢想することが唯一できるのが、エロスの宇宙です。


 

エロチックメルヘン3000年

      

買ったきっかけ:
図書館の新刊コーナーで見つけて借りました。

感想:
禁断の果実を食べたような、覗いてはいけない扉を開けたような、童話の世界観が、エロスの視点で読むと、深い大人の御伽噺に想えます。

おすすめポイント:
西洋のグリムメルヘンから、日本民話の御伽噺まで、エロチックなニュアンスがどこかにかくれんぼしている童話の世界に、大人になったいまこそ、足を踏み入れるべきではないでしょうか?

エロチックメルヘン3000年

著者:金成 陽一

エロチックメルヘン3000年

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