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2010年12月20日 (月)

おとこ川おんな川……作詞秘話。

金沢に流れる二本の川、犀川と浅野川をあなたはご存知でしょうか?このふたつは、別名、犀川を“おとこ川”、浅野川を“おんな川”と呼ばれることを、私が知ったのは、6年前でした。当時、金沢に住む友人から、北國新聞記事に掲載されていたコラム記事を教えてもらったことがきっかけで、川と街並みの風情や文化の香りが面白く感じて、その連載記事(2005年)の切り抜きを、金沢から送ってもらっていました。コピライターという職業柄、私は言葉の謂れや、意味にとても興味があり、ついつい、深入りしてしまう癖があります。それが、いつ役に立つのかどうか…は、当時の私は毛頭考えが及ばず、昔、京都で仕事をしていた時のように、文化の香る古都の街並みの風情や、それらにまつわるエピソードを知ることが、煌く心の宝石をもらったような気分で好きなのです。


そんなことすら、忘れかけていた昨年(
2009)、 ひょんなことから、私は金沢でLIVE HOUSEのオーナーをしている一人のアーチスト・茨木大光さんからの依頼を受け、彼の新曲CDの作詞を担当することになったのです。オファーを受けたのは、その前年(2008)に、大光さんの還暦祝いのパーティに招かれたからですが…思いがけないお声賭けに、私は、眠っていた言霊の魂を揺り動かされた気分でした。学生時代からずっと詩を書き溜めていたノートも、その当時の私は、置き忘れていたかのような日々を送っていたからです。

年が明 けて、依頼に応えての作詞は、想った以上に躓きも多く、正直焦りました。私が20代の頃、詩人・(故)喜志邦三先生につき、同人詩「灌木」で学んだのは、 現代詩であり、歌を歌うための作詞は、個人的な自己満足のお遊び程度しかしたことがなかったからです。まず、曲が先にありならば、その音にイメージを膨 らませることが出来ますし、文字数も、それに当てはまることが、可能です。でも、依頼はジャンルを問わない、自由だと言われても、私が作る詩は、漢字で観て、行間を読み取る現代詩が原形。思うがままに書いては、自分で自分にダメだしして、毎日のように2ヶ月書き溜めた中から数編の詩を送りました。


その中から、大光さんが2曲にメロディをつけてくださいました。ひとつは、「生まれてきてよかった」と言う、人生の応援歌です。これには、フォークソングっ ぽい曲がつけられました。そして、もうひとつが、抒情詩「おとこ川おんな川」です。この詩の誕生は、やはり、あの北國新聞記事で読んだ知識がベースです が、2007年に旅雑誌取材で能登に訪れた時、知り合えた友禅染め作家の志田弘子さんとの出逢いも幸いしています。彼女が創る加賀友禅の反物を着た美しい 加賀の女性をモチーフに、作詞をすれば、きっと歌の情感から、着物を着たくなる日本女性が増えてくれたらいいなと…金沢に流れる二本の川に、男女の恋物語 を織り交ぜ、加賀友禅の伝統美や、室生犀星や泉鏡花の文学の香りも、この詩には込めました。
これには、演歌の艶っぽいたおやかな旋律がつけられました。

★このCDは、singleカップリング曲として、昨年の夏(2009.8.8.)にリリース。※CDの購入に関しては、私へメールでご連絡頂くか、直接、茨木大光さんの公認webサイトhttp://www.gstage.jp/taiko/ からも、ご注文ができます。 



どちらも、私の作詞ですから、ふたつ共ご紹介したいのですが…、
今日は、この「おとこ川おんな川」の詞を、お披露目したいと想います。私、長月瞑から、このブログを読んでくださっている、あなたへ、ささやかな“言の葉”のXmasプレゼントになりますように……。 ★★★MerryChristmas★★★

  

      おとこ川 おんな川

                                  
  長月 瞑 :作詞
                                          茨木大光 :作・編曲


浅野川に友禅流し
たおやかに布が揺らいで川が光る
女ですもの恋もしました
水面ゆらゆら涙雨が滲む
哀しみ憎しみ女の川にすべて流して
加賀の女は友禅に袖を通す


  犀川の水面揺れて
  あなた偲び詩(うた)を詠めば川が騒ぐ
  心乱れて一途に燃えた
  淡雪ちらほら川面にとける
  愛しさ切なさ男の川にすべて浮かべて
  加賀の女は涙隠し唇を噛む


     浅野川に滝の白糸
     艶やかに袂が揺れて白い弧を描く
     犀川彩る言葉(ことは)の色香
     季節は巡り想い出も巡り
     女の川と男の川にすべて沈めて
     加賀の女はしなやかに紅をさす 


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