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2011年1月13日 (木)

雪兎をつくってくれた、父。

私は、気候が温暖な四国の伊予の國(愛媛)で、少女時代を育ったので、冬が来ても、雪が降ることは珍しいことでした。それも、積もる程の大雪は、めったになかったと記憶しています。が、雪が積もると、必ず、父がつくってくれたモノがありました。それが、“雪兎”です。

P1120700_wince_3

この画像の“雪兎”は、ことしの元旦に、私が幼い日の記憶を呼び起して、父がつくってくれたのを真似て再現してみたのですが、ね。紅いお目めは、南天 の実。長いお耳は、その葉をつけて。少し、お正月らしく、朱塗りの盆皿に乗せてみましたら、あら!案外、可愛く出来た気がしています。

父の事は、このブログでは少し綴ったと想いますが、私が19歳の時、夏のお空に逝っちゃいました。ですから、大人になってからの父との想い出話しは、哀しいかなひとつも持ち合わせていません。そんな19年間だけの父と娘の想い出の中でも、子ども心に、この“雪兎”
は、とても印象深く、残っています。その時の父の自慢げな顔もよく覚えています。

P1120698_wince_2

当時、紳士服の洋品店を営んでいた我が家は、アーケード新町商街の中にありました。父がつくる雪兎は、お店らしく、お釣り銭を入れる丸いグレーのお皿(コイントレイ)に、ちょこんとのっけてくれました。兎のお目めが赤いのも、耳が長いのも、ほんとうに木の実と、木の葉で、模写できる父が、私には驚きでもあり、お父ちゃんって凄い!と驚嘆したほど、子ども心には、衝撃でした。
※今回、一匹(一兎)では、可哀相なんで、二匹(ニ兎)つくりました。




私の父は、一代で、紳士服の店を開業したのですが、その前は、大阪の今里で、床屋さんをしていた職人肌の男でした。その時代の父は、残念ながら私が生まれるずっとずっと前の出来事なので、記憶にもなく、辛うじて、白黒写真に残る、床屋さんの店内で、お客さんとにこやかに映っている、若き日の父の姿しかありません。

父は、娘の私からみても、趣味に長けた大人だったと想います。囲碁も打つし、京都のお茶屋さん通いもあったと、後に母から聴いたことがあるほど、粋な遊び人でもありました。商店街やPTAでは、会長をしてましたし、宴会では、舞台で浪花節を唸る姿も絵になっていました。旅行に出れば、決まって、その旅先の御土産は、今でいうとグルメな特産物はもちろん、何処で観賞してきたのか、時折、美術館の図録や、ポスターや、レプリカの絵画もありました。そういえば、いつだったか、私が図工の写生大会で金賞をもらって来た時は、「
父ちゃんはな若い時は、画家になりたかったんだ」と、小学生の私に、自分の果せなかった夢を語ってくれたこともあります。娘の手柄は、さも自分の血筋だと誇りたかったのでしょうか。(笑)

P1120710_wince_3

そんな粋筋の父との想い出は、まだまだ、ユニークなことが多くありますので、このブログで、折に触れて、今年は披露していきたいと想います。大人になって、父が母や兄や私たち子供等にしてくれた対応には、そんなことをするお父さんは珍しいわよ!と、友人たちに驚かれたり、関心されたり、羨ましがられたことも多々あります。向田邦子さんの『父の詫び状』では、ありませんが、このブログで、父と娘の“想い出の玉手箱”をそっと開いてご覧に入れようと想います。


※ああ、長話しをし過ぎたかも…。ほら、ご覧のように、せっかくの“雪兎”が、融けちゃいまいしたよ。





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コメント


素晴らしいですね!


雪兎さん作ってくださったお父様の愛情がつくづくと伝わり目頭熱くなりました。


紳士服店・・商店街会長とかのお仕事面でわが父と重なることもあり


興味深く又感嘆しながら読ませていただきました。


雪兎・・・愛の贈り物そのものですね♪

礼子さんへ

昨年の新年に書いたものだけど、読んでくれて
コメントありがとう。

そうね、父との想い出話しは、いまとなっては、
昭和の佳き時代そのもの。
私の感受性は、父によって、育てられたのだと、
つくづく有難く想う今日この頃です。

礼子さんもお父さまもそうだったとか。
親の愛は、深い慈愛ですね。

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