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2012年1月30日 (月)

言葉の力を、信じて。

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新春の七日正月に、北品川で上演した娘のひとり芝居『売り言葉』は、ご存知、智恵子抄がモチーフに なっています。それで私は、コピーライターという生業の血が騒ぎ、高村光太郎や智恵子に関わる本や図録を何冊も読み漁りました。図書館で借りて、期限がき たら、また借り直して…。それほど、のめり込んだのも、智恵子という女性の生きざまを、自分の血肉として、キャッチフレーズや、ボディコピーに、語らせた かったからです。演者である娘が、俳優として、智恵子さんを演じるなら、私も、書き手としての言葉の表現者です。このキャッチひとつで、チラシの生死が決 まると言っても過言ではありません。


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それで、A案とB案を作成し、娘に、決定権を託しました。初め、娘は、B案が好きだと言いました。デザイ ナーの城戸さんも、同じ意見でした。そこで、私は、個人的に好きなのと、チラシにして効果があるのは、違うわよ。城戸さんも、あなたも、私も、智恵子抄に 関して、普通の人よりも、いま、情報がいっぱい頭に入っているよね。そういう人には、B案 が、グッと決まると想うわ。けれどね、チラシを観て、この芝居を観に来たいと感じさせたり、目を引くのだとすると、母さんは、A案を押すわね。そうで しょ、B案は、智恵子抄を知らないと理解に苦しむ難しい言葉が並んでいるの。これは文学ファンには、堪らない言葉よ。だから、城戸さんも、あなた も、好きになったのだと想うの。けれど、一般の人は、ピンと来ないというか、複雑ですよね。芝居好きな人ならともかく、やはり、謎解きのように、キャッチ に、あれ?!なんだか、この言葉、インパクトあるな…どういう意味だったけ?と疑問に思わせたり、引っかかるキャチが、いいと想うわと、最終的には、誘導 尋問のように(笑)私の作戦に、娘を落としたのですが…。結果、完成したチラシを観た時、二人共、私の方向性に頷いてくれ、私自身も、これでヨカッタのだと、確信を得ました。


そのA案は、チラシのキャッチとなり、ボディコピーのご挨拶文は、娘が訴えたいセンテンスを織り交ぜながら、芝居仕立ての語り口で、決めてみました。そして、ボツとなったB案は、敗者復活戦のように、当日お配りするパンフの口上として、見事に、返り咲いたのです。


では、今回は、そのA案 と B案を ここにご披露します。

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A案Copy…広告宣伝文として、チラシに採用したキャッチとご挨拶文

 

美・アンチテーゼ!



これは、詩だ。

これが、女だ。

これぞ、創られた美だ。


誰もが知っている、【智恵子抄】

けど、誰も知らない、ほんとの智恵子。

「あなたが見ているあの空の色と、

私が見ている空の色は、同じかしら?」

嗚呼、ほんとの空をみたいと、

哭(な)こう。


■演出・主演 買い言葉■

私は、働く女です。演劇が好きで好きで、舞台に立ちたい
一心で、新年早々、こんな大役を、滔々(とうとう)、買って出ました。
(共演者がいないなら、一人でやればいいじゃない!) と、
心の声に、背中を押され、『売り言葉』に、決めました。
裏方は、友達や家族。ひとり芝居だけど、独りじゃない。
光太郎と智恵子の、純・愛・詩集【智恵子抄】の裏の裏。
実は…ね、こうだった―。傑作・野田秀樹の脚本ですが、
演出・主演、一人二役、私なりの解釈で、狂喜乱舞致し候。
芝居をご覧戴き、あなたの中にも居る ほんとの智恵子を、
愛しく抱きしめて、連れて帰ってもらえたら、本望です。    

辰年 新春 一月七日    西亀 咲江


321_200x150◆チケットは、色んな柄をお客様が選べるように千代紙で栞の形に 

 

            

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B案Copy…本番当日、ご来場者に渡すパンフに採用したキャッチと口上

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これが、わたしなのね。


光太郎が書いた詩集【智恵子抄】は、
智恵子を、あれこれと、カタチ創る。

まるで、彫刻の造形美の如く――。

「あなたこそ私の肉身の痛烈を
奥底から分かつのです」
ふ、ふ、触(ふ)れると、気が狂(ふ)れる。

あの、同心円の幸福は、錯覚だった。

 


〈新春初舞台〉  口 上

春を慶ぶが如く、智恵子、飛ぶ。

新春早々、会場に足をお運び戴いた皆々様に、感謝の気持ちをお伝えしたく存じ
ます。野田秀樹の戯曲『売り言葉』は、名女優・大竹しのぶが十年前に上演した
話題作。それに無謀にも挑み、ひとり芝居を演じたかったのは、自分の中に居る
もう一人の自分と語らい、何をしたいのかと問うた時、「智恵子抄」の内面をカタチ
にして表現したい衝動に駆られました。表舞台に立つ私を支えてくれた裏方(友人
や家族)の底力は、勇気の結晶です。そして、一番の宝石は、観客席のお客様、
お一人お一人の観照ともいえる、純粋な魂の共鳴です。
高村光太郎が、“詩”という白く明るいキャンパスに描いた「智恵子抄」。そのモデ
ルとなった智恵子が、レモンを齧る死に際まで、何を考え、感じていたのか……、
その答えは、“壊れやすいカラクリ人形”の軋む音色に潜んでいます。
素人演劇の拙い舞台ですが、一生懸命、演じますので、この方舟の乗客として、
共に酔いしれて戴けますよう、御願い奉ります。

平成二十四年 辰年  七日正月       西亀 咲江

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当日、会場にお越し頂いたお客様には、B案の口上が記載された和紙のパンフを渡しました。昼の部は、萌黄色。夜の部は、藤紫色。と、色分けされています。これは、私の遊び心の現れなのですが、人には、一日、昼の顔と、夜の顔があるように、色分けをしてみました。これは、衣装にもいえるのですが、昼と夜では、 舞台衣装も、一箇所、違いがあります。(笑) 昼夜、通してみてくださった方がいたら、お分かりになるかもしれませんが…ね。そして、チケットは、栞になるようにとの願いを込めて、お好きな絵柄の千代紙をお持ち帰り頂きました。

それこそが、あなたが連れて帰った、ほんとの智恵子さんです。




※このお芝居に関することが、私の下記の二つのブログにも掲載しています。併せてお読みくださると、よりよく、お芝居の中身が見えて来ます。


①お手紙のブログ http://myclematis.exblog.jp/17353154/

②アロマのブログ http://mycreateur.exblog.jp/17369099/









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コメント

mayさんのブログ楽しくて結構チェックしてるんですよ(=⌒▽⌒=)実は読者なんです(笑)普段はあんまりコメントとかしないほうなんだけど(照)見てるだけなのもアレかなって思ってメッセしてみました(笑)mayさんに仲良くしてもらえたら嬉しいです( ̄▽+ ̄*)一応わたしのメアド載せておくので良かったらお暇なときにでもメールくださいo(^▽^)oココログやってないからメールしてもらえたら嬉しいです(=⌒▽⌒=)まってるねえ(・ω・)/

まりこさん、初めまして。Mayです。いつも読んでもらえているとか…
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